今日は私の精神科通院歴について詳しくお話ししたいと思います。
私は中学生の頃から精神科や心療内科に通ってきました。今回はその具体的な通院歴を紹介しながら,通院について当事者と公認心理師二つの立場からお話をしたいと思います。
精神科通院歴
通院を始めたきっかけ
私が初めて精神科を受診したのは,中学生の時です。場面緘黙が紹介されたテレビ番組をみて,自分もそうではないかと思ったのがきっかけです。病院に行けば治るのではないかと思い,精神科を受診することにしました。
しかし,最初に行った病院では薬物治療に対する抵抗があり,場面緘黙の相談をしたのに十分に聞いてもらえなかったと感じてしまい,泣きながら何もせずに帰ったのを覚えています。
その後,場面緘黙について調べ,場面緘黙の診断をしている病院を自分で探して受診しました。そちらはしばらく通院を続け,場面緘黙の診断を受けました。
その後も通院を続ける
その後場面緘黙については一度通院を終結しましたが,社会的場面への不安感は続き再度精神科を受診しました。しかし,継続して相談できるところにはつながりませんでした。
大学生になってからは睡眠の悩みで心療内科を受診しました。子どもの頃から寝つきが悪く,それまでは寝られる時には常に寝ているような生活でしたが,常に体のだるさがあり生活に支障をきたすため病院を受診しました。
そこから自分に合う薬に出会うまでは大変でした。睡眠習慣を直すため,日中は寝ないようにすることと夜に寝るようにすることは眠れないうちはとても辛かったです。この時,場面緘黙による不安感についても緊張が高まる時に飲む頓服薬を出してもらっていました。
きっかけは睡眠障害でしたが,大学生の時から病院を変えて現在も精神科通院を続けています。今の病院ではこれまでの受診歴についても相談し,睡眠以外のことでも相談できています。薬も抗不安薬を飲むことで睡眠リズムが作れるようになりました。眠れないのが当たり前だったので,ようやく合う薬が見つかった時はとても感動しました。
社会人になり適応障害に
精神科通院は続けながら,なんとか大学,大学院と卒業し社会人になりました。しかし,仕事が始まると,徐々にしんどさが増していき、ある日出社前に完全に動けなくなってしまいました。
すぐに精神科を受診し、診断書を出してもらって休職することになりました。元々精神科通院をしていたこともあり,退職して別の道を探しつつお休みをすることにしました。
通院して感じたこと
抵抗は感じなくていい
私は中学生の頃、薬物療法には抵抗がありましたが、精神科に通うこと自体には特に抵抗感を感じていませんでした。だからこそ、早い段階で専門家にかかることができ、それはとてもいいことであったと感じています。
精神科や心療内科に通うことに抵抗を感じる人も多いかもしれませんが、心の不調を抱えたまま無理をするよりも、思い切って専門家に相談してみることはとても大切なことだと思います。
専門家を頼っていい
精神科治療においては、専門家と繋がっていることがとても大切です。自分自身では治療がうまくいっていないと感じていても、治療の過程において重要な意味を持つことである、ということもあるからです。
私も最初は医師に対して不信感や抵抗感を持つことがありましたが、私自身が公認心理師として専門的知識を身につけていくことで、医師に対して専門家としての信頼感を持つことができ、安心して相談できるようになりました。
治療を続ける中で、不安を感じることもあるかもしれません。それでも、安心して治療を続けて欲しいと思います。そのために、安心感を持って相談できる医師に相談することがとても重要です。そして、心の不調を感じたら、一人で抱え込まず、気軽に専門家を頼ってみて欲しいと思います。
私の経験が、同じように悩む誰かの助けになれば幸いです。
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