適応障害になった時のこと

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 適応障害で休職中、さまざまなことを考えました。気分はとても落ち着かず、将来への不安でいっぱいだったのですが、自分のことを振り返るきっかけとなり、これまでと違った視点を持つようになりました。
 今回は休職中のことについてお話ししたいと思います。

適応障害の症状

 私は新卒で入社した会社に馴染むことができず、入社後すぐ仕事に対して強いストレスと不安を感じるようになりました。最初は何とか頑張っていたものの、仕事が進むにつれて、次第に仕事に対する意欲を無くしていきました。

 そして、出勤前に体が動かず、何も考えられない状態になることが増えていきました。頭の中が真っ白で、体がまったく動かない。まるで何かに引き止められているような感覚に襲われました。その感覚が日に日に強くなり、ついには動けなくなってしまいました、

 職場では動悸や涙が出てくるようなことが増えていき、ついに早退をしました。家に帰ると、ベッドから一歩も動けませんでした。そして、明日の朝も動けないだろうなと思いました。頭ではなんとかしなきゃと思うのに、体は全くいうことを聞かず、不安と焦りでいっぱいになりました。

すぐに病院へ

 ベッドで横になりながらも動悸が止まらず、なんとか冷静に判断しようと必死に考えていました。そして、次の日には仕事を休んで病院に行くと決断して、なんとか気持ちを落ち着けていました。

 次の日すぐに仕事を休んで病院へ行きました。すでに睡眠障害で精神科にかかっていたので、事情を知っていた先生にすぐに診断書を書いていただきました。そしてとりあえずは1ヶ月、休職をすることになりました。

 その時はとにかく先のことは考えられず、ただ休むことしかできませんでした。仕事の連絡だけはなんとかしないとと、それだけに集中してなんとかやり遂げました。

 しかし、職場からの連絡がなく、とても不安な時間を過ごしました。その時、不安になりすぎていのちの電話にも相談をしました。そこで職場のことであればと労働条件の相談窓口を紹介され、そちらで自分の対応は間違ってないと言ってもらえたので、安心することができました。

孤独な時間

 私は母にもすぐに事情を話し、相談しました。母は私の状態を受け入れて支えてくれましたが、一緒に住んでいるわけではないのでそばにいてもらうのは難しく、一人で過ごす時間がほとんどでした。一人で過ごしていると不安でしょうがなくて、母の仕事が終わるのを待つ毎日でした。

 どうしても耐えられない時は、いのちの電話などに相談しながら、なんとか一人で過ごしていました。一人でいる時間はなるべく寝るようにしていましたが、眠れない時は調べ物をしたり、YouTubeで気が紛れる動画を探したりしていました。

 そうして一人で過ごしているうちに、次第に自分の状況について考えられるようになっていき、無理をしていた自分に気がつくことができました。無理していた自分に気づいた瞬間、はっきりと感じたのは、もうこれ以上、続けられないという気持ちでした。

退職を決意

 何度も何度も考えましたが、「自分に合わない環境で無理することは、自分にとっても会社にとっても意味のないことだ」と気づき、会社を退職しようと決めました。

 最初は「こんなに早く辞めるなんて、社会人としてどうなんだろう」と不安でしたが、振り返ると、これが自分にとって最良の選択だったように思います。

 退職後は、もっと自分に優しく、無理をしないようにしようと心に決めました。これからは「無理をしない暮らし」をしていこうと考えて、その実践のために動いていくようになりました。自分にとって大切なことは何かを考えて、それを守れる暮らしをしていこうと勉強を始めました。

無理をしない生き方

 私はこの経験から、無理をして働き続けることが正解ではないと気づきました。そして、思い切って環境を変えることで、自分にとって無理のない暮らしを選択することができました。

 もし今、毎日がつらくて限界を感じている人がいたら、どうか無理をせずに、自分を大切にする選択をしてほしいと思います。

 もし今、環境がしんどいと感じている人がいたら、ひとりで抱え込まずに誰かに相談してみてほしいです。あなたの気持ちが少しでも軽くなりますように。そして、自分にとって大切なものを見つけることができますように。

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