うつからはじめるていねいな暮らし

うつ体験談

 はじめまして,私はうつ状態で公認心理師資格を取得した詩月-shiduki-です。

 私は子どもの頃から何度も燃え尽きを繰り返し,資格取得後就職した会社は4ヶ月で退職してしまいました。

 今は療養中で,薬のおかげでようやく動けるようになってきたところです。
 でも,動けるようになってくるとこれまでできてなかったことを取り返したくなったり,やりたかったことを始めてみたくなってしまって,またすぐに疲れて動けなくなってしまう…こうしてブログを始めてみたりとか…

 ブログを始めたのは,うつになったことで自分の生き方を見つめ直し、無理をせず自分にあった暮らしを大切にしたいと思うようになったからです。

 このブログでは、うつになった私が、無理をせず自分にあった暮らしを大切にしながら、ていねいな暮らしを目指していく過程を綴っていきます。

子どもの頃からうつっぽかった私

 思えば私は,環境にうまく適応できた試しがありませんでした。

 幼稚園から場面緘黙(幼稚園や学校など社会的場面で話せなくなる状態)があり,家族以外と普通におしゃべりできたことがほとんどない…

 当時場面緘黙なんて今ほど知られていなかったし,お話以外はちゃんとできるから特に心配されたこともありませんでした。
 でも本当は,話したくても話せない…周囲に馴染めなくて学校という場所は大の苦手でした。

 そして中学校で1度目の燃え尽き。不登校になりました。その後も不登校と登校を繰り返し,燃え尽きては挑戦し,また燃え尽きて挑戦…の繰り返しでここまできました。

 何度挑戦しても燃え尽きるのは…単純に合わない環境に挑戦していたからだと思います。

 なぜ燃え尽きてしまうのか…それは,そもそも社会生活自体が,自分にとって負担が大きいのです。

必死に適応しようとして失敗を繰り返す

 それでも自立しなくてはという思いでなんとか社会人になりましたが,やっぱり燃え尽きてしまった…

 仕事に行く時間になると,めまいや手足の震えが出て,動かなきゃと思っても体を動かせないようになりました。すぐに仕事を休んで睡眠障害でかかっていた精神科に行き,適応障害の診断で休職することになりました。

 休職中,いろんなことを考えました。これまでのこと,自分自身について,これからのこと。

 仕事でしんどくなる前から,実はうつ状態になっていました。大学院生の頃,大学院のことだけでも忙しかったのですが,アルバイトと家庭のことが重なり,限界でした。それでも資格を取って,就活をしてなんとか社会人になりました。

 いつもいっぱいいっぱいで,苦手なことを苦手と言うこともできず,全てのことをこなそうとしていました。そして失敗して立ち直れないまま次に進んで,また失敗して…その繰り返しで,ついに動けなくなってしまいました。

方向転換して自分に合った生き方を模索

 燃え尽きたことで,これまでのことを振り返り自分自身についてを考えました。振り返ると,いつも合わない環境に無理に合わせようとしてきて,常に疲れていた私がいました。そしてついに限界が来て,動けなくなった私。

 このままずっと無理を続ける生き方でいいんだろうか。この生き方を続けて,幸せになれるんだろうか。

 そう思うと,無理なことに挑戦してきた自分に気づくことができました。元々社会的場面が苦手で人と同じようにできなかったのに,人と同じようにしてうまくいくんだろうか。自分には人と違う道を探す必要があるのではないか…。

 そう考え,今は焦らず自分なりに生きていく方法を探しています。まずは日々の暮らしの中で,今あるものを大切に過ごしていきたいと思っています。

あせらずていねいに暮らす

 そんな中で出会ったのがていねいな暮らしです。

 これまでの私は,無理をすることが当たり前でした。体がしんどくても,気持ちが落ち込んでいても気がつかなくて,無理をしていたことにも気づいていませんでした。

 療養中,SNSで様々なライフスタイルを目にするようになり,自分に合うものはないか探していました。そんな中,「ていねいな暮らし」という言葉に出会いました。

 「ていねいな暮らし」は日々の生活を大切にし自分の心と体に寄り添う暮らし方です。今あることや自分自身を大切にすること,それは今の私に必要なものそのものです。

 無理をせず,自分にとって心地よい生活を送るライフスタイルは,もう無理をする人生をやめたい,生き方を見直したいと思っていた私にとてもフィットしました。

 正直,療養をしていてもまだ無理をしないことは難しく,ていねいな暮らしには程遠いです。でもていねいな暮らしを目指していくことで,少しずつ落ち着いていられる自分を取り戻していきたいと思います。

 まずは日々の小さなことを大切にすることから始めていきたいと思います。同じような気持ちの方に,このブログが少しでも届けば嬉しいです

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