今回は、私が実際に取り組んできた「無理をしない暮らしの始め方」についてお話しします。うつの影響で日常生活が困難になった私が、どうやって快適で心地よい空間を作り、無理せず暮らせるようになったのか。その過程を振り返りながら、自分のペースで生活空間を最適化する方法を紹介できればと思います。
自分にとって最適な生活空間を考える
まずは、自分にとって最適な空間を考えることから始めました。どんな空間なら落ち着けるのか、自分にとって快適な環境とは何かをイメージしてみるのが大切です。広々とした部屋がいいのか、お気に入りのものに囲まれた空間が落ち着くのか、人によって心地よさは違います。
私は、うつになって物の管理が億劫になり、自分の物の多さに疲れてしまいました。そのため、断捨離をしてものを減らしていきたいと思うようになりました。しかし、うつのときは判断力が落ちやすいので、いきなり大きな片付けをしようとせず、まずは「何を減らせば心地よくなるか」を少しずつ考えてみるのが良いかもしれません。
私は、毎日のルーティンを無理なく行えるように、少しずつ生活習慣を整えていきました。最低限、いつもの習慣が行える空間にするため、住んでいた家より狭く、家賃も安い部屋に引っ越しをしました。使わないものはとりあえず実家などに預け、自分が落ち着ける空間を作っていっています。
無理をしない範囲で片付ける
無理をしない暮らしのためには、自分にとって不要なストレスや負担を減らすことが大事です。私は、最初は片付けリストを作ることから始め、その日にできることだけ少しずつ取り組んで行くようにしました。リストに書くことで、達成感を感じながらも無理なく進められるようになります。
無理に片付けを進めようとしなくても、自分のストレスを軽減できるように工夫をすることもできます。例えば、
片付けや掃除が大変にならない程度に、少しずつ減らしていく
1つの部屋や棚に集中して、時間を決めて取り組む。もし途中で疲れたら、その日の作業を終わりにしてもOKです。
必要なものだけを目につく場所に置くようにする
目につく場所には、本当に必要な物だけを置き、他の物は収納する。視覚にものが多すぎると落ち着かなくなります。視覚的にシンプルな環境は心を落ち着かせます。
使うかもしれないけど、今は負担になっている物は一時的に別の場所に避難させる
一時的に他の場所に預けることで、片付けを急がなくても物理的にスペースが広がり、気持ちにも余裕が生まれます。
小さなスペースから始める
広い空間全体を一度に片付けようとせず、机の上や引き出し1つから整理していく。小さな部分でも整えることで、達成感が得られ、続けやすくなります。
少しずつ生活空間を整えていくことで、気持ちも軽くなり、より快適に過ごせるようになります。無理をせず、自分のペースで進めていくことが大切です。
心の回復と空間作り
生活空間を整理することで心が休まり、回復しやすくなっていくと思います。私は掃除がしやすくなったことで、掃除ができずに我慢して過ごすことがなくなり、心穏やかに過ごせるようになりました。
そして回復していくにつれ、もっと生活に最適化する部屋作りを考えるようになりました。最初は、回復することが最優先だったので、無理に片付けや整理を進めず、まずはゆっくり休むことを意識しました。でも、少しずつ回復してきた今、実家などに預けていた物も整理し、再び自分の空間を最適化しているところです。
片付けをすることが、心理的な回復にも影響します。休むことの次に優先して片付けを進めることで、達成感も得られ、気持ちがスッキリしてきました。
まとめ
無理をしない暮らしの始め方は、自分にとって何が大切かを考え、生活空間を最適化することから始まります。物を減らすことは、最初は大変に感じるかもしれませんが、少しずつ進めることで心の余裕も生まれてきます。最も大切なのは、自分のペースで進めること。無理をせず、自分に合った環境を整えることで、より快適で心地よい暮らしが手に入るはずです。
焦らず、少しずつで大丈夫。あなたにとって心地よい暮らしが見つかりますように。
コメント